有鉛ガソリンってなんだろう - 旧車(クラシックカー)好きな会社員が贈る「旧車ヨススメ」

有鉛ガソリンってなんだろう

昔はみんな有鉛ガソリン

なぜ有鉛ガソリンを使うのか


昔はガソリンと言えば有鉛ガソリンのことだった。
有鉛ガソリンとはその名の通り鉛を含有したガソリンのことだね。


しかし鉛は鉛中毒など人体に有害であったり、触媒の機能を低下させることで
知られているけど、当時はなぜ鉛をガソリンに入れたのか!?


それはある問題を解決するためだった。

エンジンの高出力化に伴って、燃焼室の圧縮比を
上げていく必要があったのだけど、
圧縮比を上げるとノッキング(異常燃焼)
を起こしやすくなる。

それを回避するために燃料であるガソリンの
オクタン価を上げる必要があったんだ。

その方法として、鉛をガソリンに入れると
オクタン価を上げることができたんだね。


※オクタン価と言うのはノッキングのしにくさを
示す数値。
ハイパワーエンジンなどに使われるハイオクは
このオクタン価が高く設定されている。

無鉛ガソリン給油


鉛を入れることによって受けられる恩恵はもう一つあった。
それは高速で動くバルブを受け止めるバルブシートの保護という役割。

バルブシートが摩耗していくと、バルブがしっかりと閉まらなくなって圧縮抜けを起こし、
圧縮が抜けると混合気が正常に燃焼しないのでエンジンのフケが悪くなってしまう。
走行距離が増えるとだんだんとその悪影響が強くなってくるという。

鉛を入れることでそれをふせぐことができたんだね。

現在のエンジンはバルブシートの材質を
変えてあるから摩耗することもないし、

無鉛ハイオクガソリンでも十分にオクタン価
が高い(98~100)から
有鉛ガソリンを使う必要はないんです。

それにもう日本では有鉛ガソリンの販売が禁止
されているから買うことはできないけどね。
古い車のエンジンでどうしても使わなきゃならない
場合は、無鉛ガソリンに添加剤を入れる
方法がとられているようです。

今は無鉛ガソリンしか買えない



有鉛に我想う


昔は技術が発達していなくて、害があるとわかっていても使わざるを得なかった鉛。
牛込柳町鉛中毒事件に代表されるように、マスコミでもかなり騒がれました。

実際は鉛中毒などの被害はなかったそうですが、大気汚染はかなりのスピードで
進んでいることがわかったんですね。

その結果、燃料に鉛を入れることは禁じられて自家用車に使うこともなくなりましたが、
それも先人が頭をすり減らしてその方法を考えてくれたから。
われわれが現行車では満足せずに旧車旧車と贅沢なことを騒いでいられるのも
さまざまな難題を乗り越えてきた彼らのおかげだと言えるかもしれません。


でも当時を思うと、その辺に走っている車のすべてが人体に直接有害な物質をまき散らしていると
想像しただけで恐ろしさを感じませんか?
外に出るのも怖くなりそう・・・。


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